先日、ある保護者さんから
「どうして親の会の活動を始めたのですか?」
と質問を受けました。
そう言えば、その話はあまりしてこなかったなぁと思ったので
ブログに記すことにします。
世話人が親の会を始めた理由、活動への想い、どういう会なのかを綴っています。
今がしんどい保護者さんに届きますように。
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私が親の会を始めた理由
我が家には、小学3年生の秋から中学3年生の夏まで不登校だった子がいます。
子どもが学校に行けなくなった時、行こうとしても体が拒否反応を起こすのを目の当たりにした時、どんどんと生気がなくなっていく様子に、すごく動転したのを今でもよく覚えています。
動揺した私は、片っ端から情報を集めていきました。そして、子どもの不登校に悩む保護者さんを対象にした親の会があることも知りました。
すぐに参加してみました。
そこには、お子さんの不登校をきっかけに、たくさんの悩みを抱えている保護者さんがいました。
親子関係だけでなく、夫婦間の関係までギクシャクしている方もたくさんいました。
ご自身の親御さんや親せきの方などとの関係に悩まれている方もいました。
ご近所さんの目が気になって、結果的に孤立している方もいました。
何年も、ご自身のことを責めている人もいました。
本当は味方になってくれるはずの近しい関係の方のことを信じられなくなっている人もいました。
そんな方々のお話を聞いていると、子どもが学校に行かないことで、どうして親がここまで肩身の狭い思いを何年もしなきゃいけないんだろう?と、疑問がわいてきました。
こんなことも考えました。
学校に『行けている』子と『行けていない』子の保護者さんに、どれほどの違いがあるのだろう?と。
一方で、子どもの不登校をネガティブに捉えていない保護者さんもいることに気付きました。そして、保護者さんがお子さんのことを否定的に捉えず、自信をもって子育てをしてるご家庭では、お子さんも元気になっていくことが多いと感じました。
結果的には、不登校や、そこから派生するひきこもり状態から抜けられていくことが多いです。
一時的に不登校を経験したとしても、ご家族から肯定的なまなざしを受け、地域の中で孤立せずに育まれた子どもたちは、やがてその子の足でしっかりと自立していく事例を、たくさん見てきました。
たくさんのご家庭の事例や、支援者さんとの交流から得られる情報の蓄積から、子どもの不登校は育児の失敗とは言えないし、どんな家庭でも起こりえることだけど、子どもの不登校を長引かせない家庭の在り方はあるのではないかと考えるようになりました。
結論から言うと、子どもの不登校を長引かせたくないなら、親は必要以上に自分のそれまでの子育てを否定しない方が良いと思っています。
えっ!!と思われる方もいるかもしれません。
でも考えてみてください。
親が自分の子育てを否定することは、間接的に、自分の子どもを否定していることになりませんか?
親から問題視され否定的なまなざしを受ける毎日が、お子さんの心と体の成長に良い影響を与えるでしょうか?
文部科学省からも、既に不登校に関しては〝問題行動ではない〟と指針が出されていることをご存じでしょうか。
問題行動でもないものを、悩む必要なんてないですよね?
問題でもないのに、登校を強制する必要はあるでしょうか?
ましてや自分の子を腫物扱いをする必要もありませんよね?
だから保護者さんには、自分と自分の子育てに自信を持って、堂々と子育てをしてほしいです。自分を責めたりしないでほしいです。
お子さんを恥ずかしく思う必要もないです。
毎日子どもの健康を気遣って、今日まで頑張って子育てしてきた自分に、誇りを持っていてほしいです。
でももし、子育てが難しい、しんどい、つらいと考えているなら、それはSOSを出す時だと思います。堂々と助けてもらってください。恥ずかしくなんて思わなくて大丈夫です。
保護者さんの堂々としたその姿こそ、結果的に、子どもにとって一番の支えになると世話人は考えています。
地域の中で、お子さんの不登校のことを後ろめたく思いながらひっそりと子育てをしている保護者さんに、そんなメッセージをお届けしたい。
長くなりましたが、それが、私が親の会を始めた理由です。
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活動への想い
子どもが不登校になると、どうしても今までの人間関係が負担になることもあります。
話題の共通点を見つけることが難しくて、地域のママ友と疎遠になることも少なくありません。
そんな環境で子育てをするのは心細いこともありますよね。
不登校は問題行動ではないとは言え、子どもだって〝学校に行けない自分〟との葛藤で、一時的にひどく落ち込んだり、不安感から、心配な症状を見せることもあります。
親だけで支えるには辛いこともあります。
専門家に相談するほどのことでもない、ちょっとした育児の相談相手だってほしい。
時には愚痴を聞いてほしいことだってあると思います。
同じ立場の保護者さん同士だからこそ分かり合える話もあります。
更に。
毎日の子育てで感じた幸せな瞬間や嬉しかった出来事などを聞いて、ともに子どもの成長を喜んでくれる相手がいたら、最高だと思いませんか?
育児のことだけじゃありません。
近所のスーパーのお買い得品の情報や、新しくオープンしたスイーツのお店のこと、今日見たニュースの感想など、気軽に話せる相手だって必要ですよね。
そこで当会では、保護者さん同士の気軽なつながりを大切にした運営をしています。
月に一度の親カフェ(親の会)の他に、時々、保護者同士でお出かけしたり、時には親子で遊びに行ったりしています。
のんびりと琵琶湖湖岸をお散歩がてら、ゴミ拾い活動をしたりもしています。
そんな活動を通して、保護者さんが安心して子育てできる環境作りを応援しています。
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どういう会なの?
お子さんの不登校で悩まれている保護者さんへ。
もし、孤独な中で子育てをしているなら、当会親カフェにいらっしゃいませんか?
当会には、専門のカウンセラーやアドバイザーはいません。
代わりに、同じ道を通ってきた保護者さんたちが、いつでもあたたかく迎えてくれます。
共感をもって、お互いがお互いを支えあうことを大事にしています。
今までの参加者さまのご感想です。
☑ここに来るとホッとする
☑ここでは笑って話ができる
☑情報が豊富
☑親カフェのような息抜きの場は必要!
☑親の会に行くと、今までの自分の育児にダメ出しをされるんじゃないかと怖かった。もっと早く来ればよかった、、、
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最後に。
当会の自慢を一つだけさせてください。
うちに繋がってくださった保護者さんたち、最初は、悩んで、落ち込んで、不安でいっぱいで、泣いていらっしゃることも多いですが、少しずつ元気を取り戻して、本来の力を発揮していかれます。
本来の力を取り戻した姿は、優しく、凛として力強く、そしてよく笑う、とても素敵なお母ちゃんたちです。
世話人は何もしていません(*'ω'*)
ただ一緒にいて、保護者さんの気持ちが落ち着くお手伝いだけをさせていただきます。
子どもが不登校になると、どうしても親は動揺して焦ってしまいますよね。
そんな状況で考えていても、良いアイデアなんて生まれません。
だから、深呼吸をして、気持ちを整えて、明るい心持で一緒に考えていきませんか?
大丈夫。
ここには、それが出来る仲間たちがいますから。
親カフェは月に一度、明日都浜大津ふれあいプラザにて開催しています。
詳細はブログにてご確認ください。
ご参加お待ちしています(*^^*)
参加のご連絡は下記公式ラインよりお願いします!
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世話人は子どもの不登校をきっかけにホームエデュケーションで子育てをしてきました。
子どもは小学校3年生から5年半をお家中心で育った後、中学3年生から登校を再開。
現在では通学タイプの通信制高校に進学し、ホームエデュケーションで培ってきた自己肯定感、主体性、自律性、社会性等の生きる力を存分に発揮しつつ、毎日、遊びも学びも全力で楽しみながら、大学進学を目標に日々を過ごしています。
そんな世話人のホームエデュケーションに対する考え方をまとめてみました。
ご一読いただけると嬉しいです。
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